社員が自社を誇れるように。SAWAMURAがFPA参画で見据えるこれからの工場建設

株式会社SAWAMURAは、「工場を、誇ろう。」を理念に掲げる「一般社団法人FactoryPrideAssociation(FPA)」への参画を決定しました。FPAとは、日本のものづくりを支える工場で働く人々が称えられ、誇りを持てる社会を目指すプロジェクトです。

 

本記事では、参画の旗振り役を務めた桑原さん(営業企画課)に、参画の背景にある思いや、SAWAMURAが大切にしている工場建設への取り組み方について聞きました。

工場ってそういうものだから...。製造業の現場が抱える課題について

——桑原さんは日々、多くのお客様(工場経営者や現場の方々)と接していると思いますが、実際に現場を見ていて、率直にどう感じていますか?

桑原:製造業の方々のお話をお聞きしていると、「3K(きつい・汚い・危険)」といったイメージがまだ残る中で、社員の方の中にも「工場だから汚くてしょうがないよね」「工場の仕事ってそういうものだから、どうせ言っても変わらないし」といった、どこか諦めのような空気が漂ってしまっていると感じることがあります。

中小企業では特に、これまでは機械など生産性に直結するものへの投資が優先されて、働く環境への投資が後回しになりがちだった現状があります。

 

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営業企画課 桑原さん

 

——「働く環境の課題」は、企業の経営にも影響を与えているのでしょうか?

桑原:大きく影響しています。業界を問わず、工場経営者の方々から一番よく聞くお悩みは「採用と定着」なんです。せっかく採用できたとしても、定着せずに辞めていってしまい、技術の継承が途切れてしまう。その根底には、まさに「働く環境への投資不足」からくるモチベーションの低下も要因の一つとしてあるのではないかと思っています。

 

現場がそういった空気だと、経営層がどれだけ頑張っても会社全体はなかなか変わりません。まずは、この根底にある課題に向き合っていく必要があると感じています。

SAWAMURAの変わらない姿勢——企業の魅力を引き出す空間づくり

——そうした課題に対して、SAWAMURAはこれまでどのような姿勢で工場建設に取り組んできましたか?

桑原:SAWAMURAがいつも大切にしているのは、「ただ箱(建物)を建てるのではなく、その企業の魅力を引き出す場を建設する」ということです。

 

私たちは工場建設の際、働く環境そのものをデザインする「ワークプレイスデザイン」という考え方を軸にしています。単に空間を整えるだけでなく、企業のらしさ(文化)を表現しながら、何より社員の方々が「ここで働きたい」と感じられるような環境をつくることを心掛けています。

 

——どうやって企業の魅力を引き出しているでしょうか?

桑原:具体的には、このワークプレイスデザインのプロセスとして、プロジェクトに経営層だけじゃなくて、現場で働く社員の方々にもプロジェクトに参加していただき、社内アンケートやワークショップを組み込むことを推奨しています。

プロジェクトメンバー全員で自社の強みや魅力、自分たちはここでどう働きたいかまでじっくり話し合ってもらい、そこで生まれた声を実際の建物や空間に落とし込んでいきます。

 

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※ワークショップの様子

 

誰かから与えられたのではなく、自分たちで考えて作った空間だからこそ愛着が湧く。それが会社への誇りといった見えない価値に変わっていくのだと思います。働く空間を工夫することが、企業の成長のきっかけづくりになればと思って取り組んでいます。

 

——実際に私たちが環境(建物・空間)を変えたことで、お客様からはどのような反響がありましたか?

桑原:目に見える形で採用に効果が出たという事例がいくつもあります。

 

例えば日野精機様の工場建設プロジェクトでは、プロジェクトチームを結成し、アイデアを出し合いながら、自社の商品・技術を空間の随所に展示し、「自社らしさ」を表現しました。

ものづくりを空間全体で体現できたことで、企業の魅力や信頼へとつながり「採用面で効果があった」という嬉しいお声が届いています。

 

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また、別の企業様でのオフィス建替えプロジェクトでは、女性社員の採用が長年の課題となっていました。そこで社員の皆様でプロジェクトチームを結成し、ワークショップやアンケートを実施。現場のリアルな声を丁寧に拾い上げながらコンセプトを構築し、働きやすさを追求した空間設計へと落とし込みました。結果として、「新卒採用の男女比が逆転した」とお喜びの声をいただいております。

 

企業の魅力を引き出す空間づくりが、会社の未来に直結するのだなって、そうしたお声をいただくたびに実感しますね。だからこそ、単に設備や機械にお金をかけるのではなく、現場の声をすくい上げ働く環境を一緒につくりあげていくことこそが、モチベーションを高め採用や定着といった会社の未来を変えるんだということを、もっと多くの経営者の方々に知っていただく必要があると強く感じています。

 

▼SAWAMURAの「ワークプレイスデザイン」について、さらに詳しいサービス内容や導入事例はこちら

FPAへの参画で製造業で働く人の誇りを育てる

——今回、桑原さんがFPAを見つけて会社に参画を打診したきっかけは何だったのでしょうか?

桑原:FPAの取り組みが、日々もどかしく感じていた「滋賀の製造業の課題」を解決する糸口になると感じたからです。

普段からお客様と接する中で、素晴らしい技術を持っているのに、魅力が伝わりづらく苦労されていることに歯がゆく感じることが多くありました。だからこそ、製造業の現場に光を当て、働く人を称えるFPAの活動が、そうした企業が自社の魅力に気づくきっかけになると強く感じたんです。

 

もう一つは、建設業として現場に立つ私たち自身の思いです。SAWAMURAにも現場とオフィスで働く社員がいます。働く場所や役割は違っても、全員が一体となって「自分たちの仕事にさらに誇りを持てる組織」を目指したい。お客様へ提案するだけでなく、私たち自身もその体現者になろうと考えました

 

——FPAが掲げる理念や宣言の中で、桑原さんの想いやSAWAMURAの考えと特に重なったのはどのような部分でしたか?

桑原:FPAの「Factory Pride宣言」の中に、「ものをつくる人、価値を生み出す人が称えられる社会を目指す」という言葉があるのですが、私が一番響いたのはまさにそこです。どれだけAIや機械が発達しても、企業は人がいなければ存続していくのが難しい。働く人が一番重要だと考えています。この思いは、「ゆたかな働き方・暮らし方ができる社会をつくる」というSAWAMURAのパーパスともすごく近くて、強く共感しました。

 

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※FPA「Factory Pride宣言」

 

——桑原さんご自身が、働く人や企業の魅力を「もっと知ってもらいたい」と強く思う原動力は何なのでしょうか?

桑原:いろんな企業様を訪問してお話を聞いていると、皆さん本当に素晴らしいものづくりをされていて、その魅力にどんどん取り憑かれちゃうんですよ(笑)。

 

でも、それは世の中にもっと知ってほしいというだけじゃなくて、本当は、その会社で働いている人たち自身にこそ一番気づいてほしいんです。当たり前のように素晴らしいものづくりをしているのに、自分たちでは「これが特別なことだ」と気づいていない企業がまだまだ多くあると思っています。だからこそ、先ほどお話ししたワークショップの場を通じて、社員の方々自身の言葉で、自分たちの魅力に気づいてもらう場をつくりたいと思っています。

FPAの今後の活動と製造業の未来について

——今後、FPAの参画企業としてどのような活動を展開していく予定ですか?

桑原:最近、お客様から「地域や外部に向けて見せる場を作りたい」というご要望が増えているので、現在SAWAMURAならではの「オープンファクトリー」の企画を構想しています。

私たちが考えているのは「地域の人に工場を見学してもらうイベント」に留まらず、オープンファクトリーを手段にして、社員が自分の会社に愛着を持てる組織文化を作ることです。

 

経営者がトップダウンで進めるのではなく、経営者と社員が対話しながら「うちの強みって何だろう?」と一緒になって考えるプロセスを重視します。
また、経営者同士の繋がりはあっても、現場の社員同士が他社と交流する機会ってなかなかないですよね。だからこそ、他の企業とも連携して学び合えるような場にもしたいんです。ただの1回の見学イベントで終わらせず、社員一人ひとりが自社のことを語れるようになる「継続的な社内の文化」として根付かせていきたいと思っています。

 

——最後に、桑原さんが思い描く「これからの、ものづくりに携わる人たちの理想の姿」とはどのようなものでしょうか?

桑原:皆さん、本当にかっこいいものづくりをされてるし、そこで働いてる人の背中もすごいかっこいいと思ってるんです。

だから、将来「滋賀の製造業で働きたい」って思ってもらえる人が増えたらいいなと思いますし、今働いてる方のお子さんたちにも「自分のお父さんやお母さん、こんなかっこいい仕事してるんだ」って直接みて感じてもらえる機会が増えればいいなと思います。どんな企業にも、絶対に強みや魅力があります。そこを引き出して、働く人がもっと自分の仕事に誇りを持てるような場所づくりに、これからも伴走し続けていきたいですね。

 

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働く環境のデザインで、企業の未来を変える「WORKPLACE DESIGN by SAWAMURA」

SAWAMURAでは、社員の声を引き出し、企業の隠れた魅力を空間に落とし込む「ワークプレイスデザイン」をご提案しています。工場やオフィスの環境改善、採用力強化にご興味のある方は、ぜひサービスサイトをご覧ください。

詳細・導入事例はこちら

 

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