【工場見学レポート】社員の「主体性」を引き出す、働く環境づくりの工夫とは?|株式会社コプレック
-
- 工場建設ソリューション編集部
- コピーしました
- この記事を印刷する
- メールで記事をシェア
静岡県掛川市で板金加工を専門とする株式会社コプレック。同社が掲げる理念は、「工場を、誇ろう。」です。 製造業の現場を、働く人が誇れる場所にしたい。そんな考えのもと、同社では働く環境づくりに積極的な投資を行っています。
本記事では2023年に改修した工場を見学し、社員の主体性を引き出すコプレックの「働く環境づくりの工夫」をご紹介します。
工場づくりに込めたコプレック小林 永典社長の思いについては、こちらのインタビュー記事で詳しく紹介しています。
製造業の暗いイメージを払拭する明るい空間づくり
工場に足を踏み入れてまず驚くのは、その明るさとスッキリとした空間です。工場ならではの薄暗いイメージを払拭するため、視覚的な工夫が随所に施されています。
その軸となるのが「色の整理整頓」です。「人は青、機械は赤、場所は黄色、空間全体はグレー」というルールで色を統一し、見た目を美しく整えています。さらに、空間を雑多に見せないための細かな配慮も徹底されていました。
-
ノイズを隠す: 配電盤の上を通る黒いケーブルには白いカバーを、上部のケーブルにはシルバーのカバーを被せ、視界から徹底的にノイズを消し去っています。
-
天井材の裏技: 通常は暗いグレーの面が下を向く天井材を、あえて「裏表逆」に張り、白い面を下に向けることで、空間全体をより明るく見せています。

※画像はコプレックサイトより引用
こうした細かな工夫の積み重ねが、工場全体の明るさと清潔感につながっています。視覚的に整えられた空間は単に見た目の美しさを生み出すだけでなく、社員一人ひとりの意識や行動にも良い影響を与えています。
社員自らが環境を整える自発的な清掃文化
コプレックの工場では、「自分たちの職場は自分たちで綺麗に保つ」という意識が隅々まで浸透しています。その自発的な清掃文化を象徴するのが、「白い床のトイレ」です。
一般的にトイレの床は汚れが目立たない色を選びがちですが、同社ではあえて汚れが目立つ白を採用しています。これには、「自分たちが誇れる場所は、自分たちの手で維持しよう」というメッセージが込められているそうです。
実際、トイレは社員によって丁寧に掃除されているだけでなく、用具一つひとつが定位置に美しく整頓されています。こうした収納の徹底ぶりからも、社員一人ひとりの環境整備に対する意識の高さがうかがえます。

綺麗に整頓された掃除用具
さらに、工場の窓や階段には番号が振られており、「今週は何番を掃除する」といった形で、社員自身が計画的に環境整備を行える仕組みも取り入れられています。
このような環境づくりの工夫は、工場内のさまざまな場面に広がっています。
食堂にも3Dプリンター。楽しみながら試せる環境が社員のスキルアップに
コプレックでは、社員が自由にものづくりを楽しめる環境も整えられています。その一つが、工場内に設置された3Dプリンターとレーザーカッターです。
3Dプリンターは社員の休憩スペースにも置かれており、いつでも自由に使うことができます。社員の皆さんは、ペーパーウェイトや整理整頓用の備品などを、自由に楽しみながら制作しているとのことです。
このように「まずは自由に試せる環境」を用意したことが、結果として社員の自然なスキルアップに繋がっています。当初は1〜2名しかいなかった3D CADを扱える社員が、現在では10名ほどにまで増えているそうです。
個人の「好奇心」が技術力を自然と押し上げ、それがそのまま日々の業務に還元されていく。そんな理想的なサイクルが生まれています。

3Dプリンターで製作した備品が収納に活用されている
働きやすさと休憩の質を高める環境投資
コプレックは、社員が働く環境や休憩スペースへの投資も惜しみません。
-
快適なオフィス空間: 外側を向くと集中でき、内側を向くとコミュニケーションが取れる独自の「島型レイアウト」を採用。全社員に電動昇降デスクと2台以上のモニターを支給しています。さらに、毎日使用するマウスは「1万円以上するものでも、自分の好きなものを購入して良い」というルールを設け、身体的負担の軽減にも配慮しています。
-
畳の休憩エリア: 体力を使う製造業だからこそ、足を伸ばしてしっかり休めるよう、食堂内に「畳のスペース」を完備しています。

畳の休憩スペース
-
本格的なトレーニングジム: 元会議室を改装した本格的なジムを設置。導入時にはプロのトレーナーを招いて正しい使い方を指導しており、社員から積極的に活用されています。

本格的な器具が並ぶジムスペース
- 屋上庭園:天然芝が広がり、自動水やり機と草刈りロボットが稼働する屋上には、本格的なバーカウンターやBBQセットを完備。社員同士や家族とのイベントを楽しむ憩いの場となっています。

屋上のバーカウンター
次世代の憧れとなる工場へ
株式会社コプレックの工場は、単に製品を作るだけの場所ではありません。社員が明るく快適に働ける環境をしっかりと整えることで、主体性を育み、成長につながるサイクルが構築されていました。
社員が活き活きと働くこの環境は、まさに同社の理念である「工場を、誇ろう。」を体現する場所です。
小林社長は「将来的に、製造業に興味を持ってくれる子供が増えてほしい」と語ります。誇りを持って働く大人たちの姿はこれまでの製造業のイメージを明るく塗り替え、次世代の子供たちにとって「憧れの場所」となりそうです。
より詳しい工場見学の様子はYouTube:工場建設ソリューションchでご覧いただけます。
- 執筆者
-
-
- 工場建設ソリューション編集部
工場建設ソリューションは、企業の事業推進に貢献する工場建設をテーマに、最新情報、ノウハウ、事例をお届けするWebメディアです。
-
- コピーしました
- この記事を印刷する
- メールで記事をシェア





