採用強化

2025.04.23

工場見学で採用力アップ！若手が働きたくなる「魅せる工場」の工夫とは？

目次

近年、人手不足が深刻化し人材の確保がますます難しくなっています。製造業も例外ではなく、工場に対するネガティブなイメージが人材獲得のハードルを上げる一因となっています。

こうした状況の中で、採用力を高めるための手段の一つが「工場見学」です。

本記事では工場見学を通じて採用を強化するポイントを、澤村が手がけた工場事例とともに紹介します。

製造業の課題：3Kのイメージを払拭するには？

製造業における人材不足は年々深刻化しており、その要因の一つとして工場に対する「3K（きつい・汚い・危険）」というネガティブなイメージが挙げられます。特に若年層の就職活動においてはデスクワークやIT関連職の人気が高く、製造業は敬遠されがちです。

厚生労働省のデータによると、製造業の有効求人倍率は一部の業種で2倍を超えており、人材の供給が追いついていない状況が続いています。

一方で、製造業に対する「3K」のイメージは、かつての工場環境を基にしたものや、現場を見たことがない人の先入観による部分も少なくありません。近年では清潔で安全な環境を整えている工場も増えてきています。

こうした課題を解決する手段の一つが「工場見学」です。工場見学を通じて実際の現場を知ってもらうことで、イメージを改善し、求職者の不安を払拭することができます。

しかし、ただ工場を案内するだけでは求職者の関心を引くのは難しいでしょう。そこで重要になるのが「魅せる工場づくり」です。

hino01

工場見学を採用活動に活かすには「魅せる工場づくり」が重要です。「魅せる工場」とは、単に設備環境を整えるだけでなく、自社の強みや働きやすさを視覚的に伝え、求職者に魅力を感じてもらうことを指します。例えば、以下のような工夫があります。

清潔で使いやすいトイレや、しっかりと休息できる休憩スペースを整備することで、働きやすい職場環境を印象づけることができます。居心地の良い職場は求職者に安心感を与えます。

見学動線を工夫し、社員が生き生きと働く姿が自然と目に入るようにすることで、求職者の不安を払拭できます。例えば、チームワークが伝わる場面や高い技術力が発揮される瞬間を意識的に見せることで、職場の雰囲気をより魅力的に伝えられます。

自社の技術力を直感的に伝える演出の工夫も重要です。例えば、自社の加工技術を活かした製品を展示したり、製造工程をわかりやすく見せることで視覚的に企業の強みを印象づけることができます。

SAWAMURAでは、工場を単なる生産の場としてだけでなく、働きやすさや採用、ブランディングに貢献する場として、付加価値を提供する提案を行っています。

以下にSAWAMURAが手がけた採用活動に貢献した工場の事例をご紹介します。

株式会社ホリゾン様では、一番ハードな（音、作業）板金工場の中核を担うのは、5名の女性スタッフで構成されたCAD/CAMチームです。彼女たちが堂々とカッコよく働く姿を引き立たせるため、工場内でも異質な空間としてデザインし特別な存在感を持たせました。

horizon01

この取り組みは工場見学の来場者にも好評で、採用活動にも良い影響を与えています。

株式会社ホリゾン様建設実績の詳細はこちら

日野精機株式会社様は、ワンストップで板金加工（切削〜塗装まで）を行える技術力や実績があるものの、工場には「油まみれで薄暗い」というイメージが先行しており、本来の強みが十分に伝わっていないという課題がありました。

そこで、工場見学を通じてワンストップ加工の生産工程を順を追って紹介できるようにしました。さらに清潔で快適な休憩室を完備し、働きやすい環境を印象づけました。

hino05

また、エントランスには自社製品や技術を展示するショーケースを設置し、訪問者が技術力を直感的に感じられるよう工夫しました。

hino-naikan

これらの取り組みにより、工場見学に訪れた求職者から「ここだったら働きたい」という声が寄せられ、3Kのイメージ払拭にもつながっています。

製造業の採用課題を解決するためには、工場見学を通じて働きやすさや企業の魅力を伝える工夫が大切です。工場の環境や設備、社員の姿を魅力的に見せることで求職者の不安を取り除き、採用のミスマッチを防ぐことにもつながります。

SAWAMURAでは、企業の魅力を最大限に引き出す工場づくりをサポートしています。採用にお悩みを抱えている方はどんなことでもお気軽にご相談ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
工場の建設をご検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。
情報収集の段階でも大歓迎です。

執筆者