初めての工場建設、まずは何から?知っておきたいプロセスと納期を守る工夫

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- 工場建設ソリューション編集部
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「工場を建てる話が出ているけれど、何から手をつければよいか分からない」「建設会社に相談するには、まだ早いかも」そう感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
特に、初めて工場建設を担当する担当者にとっては、社内にノウハウが残っておらず、前回の工場建設時の資料がわずかに残っているだけ、というケースも少なくありません。
本記事では、そうした方が安心して一歩を踏み出せるよう、工場建設の主な流れと、納期を守りながら進めるための工夫について解説します。
工場ができるまでの主なプロセスと期間
工場建設は、単に建物をつくるだけではありません。どのような製品を、どのような体制で、どのくらいの量を生産するのかといった工場完成後に始まる生産活動を見据えながら、さまざまな要素を並行して検討していく必要があります。
以下に、工場が完成するまでに必要な主なプロセスを紹介します。
※プロセスや期間は工場の規模や用途によって異なります。本記事では金属加工業、延床面積4,000㎡、2階建ての工場を例に紹介します。
用地選定と周辺環境の確認
まずは、工場を建てる場所を検討します。この段階では、以下のような点を確認します。
- 土地が工場用途に対応しているか(用途地域)
- 大型車両の出入りが可能な道路環境か
- 騒音・排気など、周辺住民への配慮が必要か
土地調査に1日、役所での調査に2日ほど要します。
基本設計と作業動線の検討
「人やモノの流れ」「将来的な拡張性」「安全性」を意識しながら、基本設計を固めていきます。
- 作業者や資材の動線が交差せず、効率的に移動できるか
- 設備の更新や増設に柔軟に対応できるか
- 法令に基づいた安全設計になっているか
設計の方針決定〜基本計画の確定まで、早くとも6ヶ月ほど要します。
行政手続き・各種許認可の取得
工場を建設するためには、さまざまな行政手続きが必要です。
- 建築確認申請
- 消防・保健所などへの届け出
設計確定後、申請準備〜承認まで5ヶ月ほどかかります。
生産設備とインフラに関する検討
- 生産設備に必要な電力・給排水・空調の容量やインフラ整備の要件を確認
- 設備仕様の確定と、納期・据付スケジュールの調整
- 設備の搬入経路や機械搬入方法の検討
これらの検討に2ヶ月ほど要します。
施工完了から稼働までの準備
建物が完成してもすぐに稼働できるわけではありません。 試運転や従業員育成など、稼働に向けた準備も重要です。
- 施工完了後、引越し作業(事務所・備品・既存設備などの移設)を実施
- 設備の据え付けと試運転(機器が正常に動作するかを確認)
- 作業動線やオペレーションの確認(人や物の流れに無理がないか)
- 従業員への教育(安全・衛生・機械操作など)
工事:約7ヵ月、引越し:約1ヵ月、機械の据付と試運転:約2ヵ月が目安です。
プロジェクト開始から、竣工まで1年半ほど要します。
工場建設は検討事項が多く複雑なプロジェクト
納期の遅れは、経営リスクにつながる
工場建設は、用地選定・設計・設備計画・行政手続きなど、多岐にわたる検討と準備が求められる、長期的かつ複雑なプロジェクトです。スケジュール通りに進まず、工場の稼働が遅れてしまうと、売上の遅延や取引先との関係に影響を及ぼし、その結果、経営全体の計画にも支障をきたしかねません。
「納期を守り、計画通りに進めること」は、工場建設における重要なポイントの一つです。
スムーズな進行には「トータルサポートできる建設会社」の存在が不可欠
工場建設は多くの工程が密接に関わるプロジェクトです。納期を守り、計画通りに進めるためには「プロジェクト全体をトータルでサポートできる建設会社」の存在が欠かせません。
なぜ「トータルサポートできる企業」が重要なのか
連携ミスを防げる
設計・施工・設備を別々の業者に依頼すると、情報の抜けや工程のズレが起きやすくなります。一社で一括対応すれば連携がスムーズになり、進行も確実です。
責任の所在が明確になる
トラブルが発生した際にどこに問い合わせればよいかが不明確だと対応が遅れます。トータルで任せられる企業なら窓口が一本化され、迅速な対応が可能です。
実運用を見据えた提案ができる
工場は完成して終わりではなく、運用が始まってからが本番です。動線や清掃のしやすさ、将来の拡張まで見通した提案ができるのは、全体を理解している企業だからこそ可能です。
SAWAMURAは、初期段階から一貫して工場建設をサポートします
私たちSAWAMURAは、設計から施工までを一貫して手がける建設会社として、工場建設のご相談から稼働後の運用まで、トータルに支援できる体制を整えています。
SAWAMURAが工場建設でできること
- 土地探しや法的条件の確認
- 将来の稼働を見据えた設計・動線計画
- 行政対応や各種申請のサポート
- 建築施工から設備据え付けまでの一貫対応
- 稼働後の運用アドバイスや改善提案
たとえば「この土地で工場が建てられるか」といった疑問から「清掃しやすいレイアウトにしたい」「作業効率を上げたい」といった具体的なご要望まで、経験豊富なスタッフが丁寧にヒアリングし最適なご提案をします。
まとめ
工場建設は検討すべきことが多岐にわたる複雑なプロジェクトです。
たとえ過去に工場を建てた経験があっても、市場環境や技術、法規制は日々変化しているため、以前と同じ進め方が通用しないこともあります。だからこそ、トータルでサポートできる建設会社にできるだけ早い段階で相談することが成功への第一歩です。
「まだ建てるかどうか決めきれていない」「とりあえず話だけ聞いてみたい」そんな段階でもかまいません。
SAWAMURAでは、初めて工場を建てる方にも安心して進めていただけるよう、わかりやすく丁寧なサポートを心がけています。ぜひお気軽にお問い合わせください。
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- 工場建設ソリューション編集部
工場建設ソリューションは、企業の事業推進に貢献する工場建設をテーマに、最新情報、ノウハウ、事例をお届けするWebメディアです。
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